NHK総合テレビにてシーズン4が好評放送中で、5月8日(日)からはスターチャンネルでシーズン5とファイナルとなるシーズン6が連続で独占日本初放送の予定の海外ドラマ『ダウントン・アビー』。前回はダウントン・アビーのお屋敷のロケ地であるハイクレア・キャッスルをご紹介しましたが、今回は各シーズンで多くのシーンが登場するダウントン村のロケ地であるバンプトンをご紹介します。
バンプトンはオックスフォード州に存在するコッツウォルズの村の一つ。オックスフォードからバスで50分ほどの距離。人口は約2500人と小さい村です。ドラマではダウントン・アビーのお屋敷があるダウントン村という設定です。バンプトンの中心は12世紀からの歴史を誇るセントメアリー教会。そのセントメアリー教会周辺の建物の大半が17世紀から18世紀に建築されていますが、中には400年近くも前に建てられた家も存在し、イギリスの中でも古い村の一つと言われています。そのため、20世紀初めのヨークシャーの村というダウントン村の設定にぴったりの雰囲気を持っています。
セントメアリー教会はドラマ内では「聖ミカエル及諸天使教会(“St. Michael and All Angels Church”」という名称の教会となっています。シーズン1 第1話のお葬式シーンやシーズン3 第1話のマシューとメアリーの結婚式シーンなど数多くの場面で登場します。ちなみにお葬式シーンのバイオレットの写真は後述するギフトショップに展示されている撮影風景の写真です。
教会を出るとシーズン1 第4話でダウントン・フェアの開催場所となっていた大きな木を中心とした広場に出ます。この広場の向かって左側にマシューとイザベルが住むクローリー・ハウス(シーズン1 第2話から登場)のロケ地があります。ドラマ内では広く感じるダウントン村ですが、多くのロケ地が村の中心に集まっています。
クローリー・ハウスのすぐ隣がクラークソン医師が院長を務める病院の入口のロケ地です。実際の建物は村の図書館で、入口前には『ダウントン・アビー』の看板が飾られています。また、図書館内にはギフト・ショップもあり、ここでしか手に入らない『ダウントン・アビー』のガイドブックなど多くのお土産があります。
病院入口のロケ地である図書館の隣の通りを挟んで向かい側にあるのが郵便局のロケ地。シーズン1 第1話の冒頭や、シーズン1 第5話でマシューとメアリーが歩く先などで登場します。郵便局の掲示板などは当然小道具で、現実の壁には存在しません。
そして、郵便局の隣にはシーズン1 第2話でカーソンがチャールズ・グリッグと会うパブ“The Dog and Duck”のロケ地があります。現代のケーブル類などが壁にありますが、撮影時には色々な装飾で上手に隠されています。また、この通りは車や馬車などが通るメインストリートの撮影シーンでも頻繁に登場します。
ダウントン村には“The Dog and Duck”以外にもシーズン4 第7話などで登場する“Grantham Arms”というパブがあります。このロケ地は図書館などがあるメインストリートではなく、セントメアリー教会の反対側にある通りに存在します。この通りはシーズン1 第2話でマシューとイザベルをクローリー・ハウスに送迎する車の通り道としても登場します。
ドラマ『ダウントン・アビー』の中心地であるダウントン・アビーのお屋敷と並ぶ、もう一つの中心地ダウントン村。貴族の豪華絢爛なお屋敷とは打って変わって、庶民が暮らす20世紀初頭の町並みがドラマの中で広がります。バンプトンの町並みがどのようにドラマの中で使われているか、注意して観てみると、『ダウントン・アビー』をより楽しむことができますよ!
次回はハイクレア・キャッスルやバンプトン以外のロケ地を各シーズンごとに紹介します。
『ダウントン・アビー』ロケ地コラム 第1回 ハイクレア・キャッスル編